「別府地獄めぐりって、がっかりするって本当?」
はい、本当です。地元で60年以上暮らす私が、正直にそう感じています。
結論から言うと、本当に行くべき地獄は「海地獄」と「血の池地獄」の2つだけ。
残りの5つは、期待しすぎると「思ったより地味だな…」と感じてしまうかもしれません。
この記事では、がっかり地獄を避けて、限られた時間とお金で別府を最大限楽しむための地元民流の楽しみ方と、私が直接聞いた観光客のリアルな声とともにお伝えします。
別府地獄めぐりでがっかりしないための3つの鉄則

1. 「全部回る」という義務感を捨てる
「共通券(2,400円)を買ったから全部行かなきゃ」という考えが、がっかりへの第一歩です。移動を含めると3時間以上かかり、スケジュールに余裕がないと苦行になります。後半は「また同じような池か…」と飽きてくるのがオチです。
2. 浮いた時間とお金を「食」と「体験」に全振りする
満足度の高い海地獄・血の池地獄の2箇所に絞れば、入場料は合計800円で済みます。共通券との差額は1,600円、さらに移動にかかる時間も約1時間半ほど節約できます。この貴重な時間とお金を、老朽化した施設の見学に使うのではなく、絶品グルメや温泉を巡る時間に回してください。
3. 朝一番(8:00)の訪問で混雑を避ける
がっかりしない最大のコツは、開園時間の朝8時に行くことです。午前9時半を過ぎると観光バスなどの団体客がどっと増え、特に一番人気の海地獄は、人を見に来たような状態になってしまいます。
地元民のおすすめ2選|本当に行くべき地獄はここ!
私が自信を持っておすすめするのは、以下の2つの地獄だけ。この2つをじっくり楽しむだけで、別府地獄めぐりの魅力は十分に味わえます。
海地獄(神秘のコバルトブルーに癒やされる絶景)

98℃の湯気とコバルトブルーの池が圧巻です。まるで南国の海のような鮮やかな青色は、初めて見ると誰もが息をのむ美しさ。 敷地内には無料の足湯があり、旅の疲れを癒やすのにぴったり。名物「地獄蒸し焼きプリン」(400円)は、ほんのり苦味のあるカラメルと濃厚な卵の風味が絶妙で、ここに来たら外せません。
観光客の声
大阪から来た60代ご夫婦
「コバルトブルーが本当に綺麗で感動しました。売店も広くて清潔感があって、見て回るだけでも楽しかったです。」
福岡から来た20代カップル
「春に来た時とは雰囲気が違って、季節によっていろんな表情が楽しめるのが魅力ですね。」
地元民の楽しみ方
売店2階の「GALLERY AO(ギャラリー・アオ)」へぜひ。ここからは池の全体を高い位置から見下ろすことができ、人混みを避けて写真が撮れる最高の穴場です。
血の池地獄(日本最古のインパクト)

酸化鉄を多く含む赤い熱泥が湧き出す、日本最古の天然地獄。池全体が赤く染まり、他の地獄とは一線を画す圧倒的な存在感があります。敷地内には手湯・足湯もあり、気軽に温泉の恵みを感じられます。また、ここでしか買えない「血の池プリン」(350円)は必食です。また、皮膚の悩みを持つ地元民がわざわざ買いに来る「血の池軟膏」も、明治時代から続く昔からの定番です。
観光客の声
岡山から来た50代ご夫婦
「海地獄とはまた違って、いい意味での不気味さがあって印象に残りました。」
長崎から来た20代の男性
「出張の合間に来ましたが、足湯や手湯があって良かったです。」
地元民の楽しみ方
観覧台へ登って、池を上から眺めてみてください。赤さがより際立って見え、地獄らしい迫力を存分に味わえます。
「がっかり」を「満足」に変える!5つの地獄の攻略法
以下の5箇所は、期待しすぎるとがっかりしやすいスポットですが、楽しみ方を知っていれば有意義な時間になります。
1. 龍巻地獄(間欠泉の待ち時間に注意)

間欠泉の噴き上げは30分から40分に1回。タイミングが悪いと、ただじっと待つことになります。また、数分も観れば飽きてきて、大半の方が退場していきます。
観光客の声
40代女性2人組
「待ち時間が退屈で、噴き上げも最初だけ感動してすぐ飽きちゃいました。」
50代の夫婦
「間欠泉を楽しみに来ましたが、せき止められているのであまり迫力がなかったですね。」
がっかりしない過ごし方
待ち時間を「ただの空き時間」にしないこと。ここの売店で販売されている「自家農園産の生絞りみかんジュース」やジェラートを味わいましょう。フレッシュな甘さが、待ち時間を贅沢な休憩タイムに変えてくれます。
2. かまど地獄(グルメと演出を楽しむ)

小さな池がいくつもありますが、一つ一つが小さくて感動が薄いです。全体的に施設が古く、混雑しているとゆっくり楽しめません。
観光客の声
30代男性
「施設が古くて狭い印象。人も多くて落ち着けなかったけど、醤油プリンは美味しかったです。」
40代のご夫婦
「ここだけで地獄めぐりが完結すると言われて来ましたが、施設も古くゴチャゴチャした印象で楽しめませんでした。」
がっかりしない過ごし方
ここは景観よりも「グルメ」と「体験」がメインです。白身まで茶色く染まった温泉ぴーたん(地獄むしたまご)を醤油を垂らして食べたり、微かな醤油の香りが癖になる「醤油ぷりん」(400円)を味わうのが正解。スタッフによる「湯けむりの実験パフォーマンス」を最前列で見学するのも楽しいです。
3. 鬼山地獄(動かないワニを楽しむコツ)

温泉の熱でワニを飼育していますが、昼間はほとんど動きません。ワニ好き以外にはコスパが悪く、「地獄」らしさも薄いのが正直な感想です。
観光客の声
家族連れの方
「子どもは喜んでたけど、大人は“動かないな…”って感じでちょっと退屈でした。」
30代の女性
「たくさんのワニがいますが、ほとんど動かなかったので楽しくなかったです。」
がっかりしない過ごし方
土日昼の「餌付けショー」の時間を狙うのが必須です。飼育員さんの解説とともに、ワニが大きな口を開けて飛び上がる迫力ある姿を見れば、印象はガラリと変わります。
4. 鬼石坊主地獄(地味さを「静寂」として楽しむ)

灰色の泥が「ポコポコ」と沸き上がる様子は面白いですが、とても地味です。演出の「鬼の高鼾(たかいびき)」も、期待したほどの迫力はありません。
観光客の声
40代女性
「泥の動きは最初は面白かったけどすぐ飽きました。でも温泉はすごく良かったです。」
親子連れのお母さん
「最初だけポコポコが面白かったですが、う~ん?って感じかなぁ?」
がっかりしない過ごし方
ここは癒やしのスポットと割り切りましょう。あえて騒がしい時間を避け、併設の温泉「鬼石の湯」(大浴場620円)をセットで楽しむのが地元流。別府屈指の泉質で、地獄見学の疲れがリセットされます。
5. 白池地獄(昭和レトロな雰囲気を愛でる)

「名勝」という言葉に期待しすぎると拍子抜けします。青白い池は綺麗ですが、展示のメインがピラルクなどの熱帯魚で、地獄としての迫力は控えめです。
観光客の声
20代女性4人組
「施設が古くて、熱帯魚もそこまで感動はなかったです。庭園も“ふ〜ん”って感じでした。」
家族連れのお父さん
「あまり人がいないので静かに過ごせましたが、施設が古すぎますね。庭園が好きな方にはいいでしょうね。」
がっかりしない過ごし方
ここは地獄というより「レトロなミニ博物館」として楽しみましょう。巨大魚ピラルクを間近で見られる場所は珍しく、静かな庭園とともに昭和の穏やかな空気感に浸るのが通の過ごし方です。また、ハート型をした池を上から見てみてくださいね。
渋滞・駐車場トラブルをスマートに避ける方法

別府地獄めぐりは、繁忙期になると駐車場が大混雑。
「地獄よりも駐車場が地獄だった…」なんて声もあるほどです。
せっかくの旅をイライラで台無しにしないためにも、以下の対策はぜひ押さえておきましょう。
- 海地獄エリアは「朝9時前」が安全
週末や連休は、9時半には満車になり、一本道が全く動かなくなります。 - 満車時の穴場「白池裏門」
看板は少ないですが、白池地獄の裏門駐車場は比較的空いていることが多いです。事前に地図で場所を確認しておくと安心です。 - 血の池地獄を拠点にする
こちらの駐車場は広くて停めやすいです。ここに車を置いて、バスやタクシーで海地獄側へ移動するのも賢い選択です。 - 鉄輪温泉の宿に宿泊する
鉄輪温泉の宿に宿泊すれば、地獄めぐりの駐車場が満車でも宿の駐車場に停めて歩いていけます。
詳しくは、「地元民が徹底解説!別府地獄めぐり裏ワザ完全ガイド」をご覧ください。
地獄めぐりの後に!地元民おすすめグルメ3選
- だんご汁・やせうまなら「甘味茶屋」
古民家のような落ち着いたお店で、具だくさんのだんご汁をいただけます。旅の疲れが癒える優しい味です。 - とり天なら「レストラン リボン」
行列の有名店も良いですが、地元民が愛するのはここ。昭和レトロな雰囲気の中で、ふわふわ衣のとり天をゆっくり味わえます。リボンの記事はこちらをご覧ください。→【地元民がこっそり教える!別府「レストランリボン」】 - 地獄蒸し体験(地獄蒸し工房 鉄輪)
人気施設なので、「まず整理券を取ってから地獄を回る」のが、待ち時間をなくす一番のコツです。
別府地獄めぐりのよくある質問(FAQ)
Q. 雨の日でも地獄めぐりは楽しめますか?
A. はい、楽しめます。 各地獄は屋外がメインですが、海地獄や血の池地獄には大きな屋根のある売店や展望スペースがあり、雨をしのぎながら見学できます。ただし、地獄間の移動で傘が必要になるため、風が強い日はレインコートがあると安心です。雨に濡れた石畳は滑りやすいため、歩きやすい靴をおすすめします。
Q. 共通券はどこで買えますか?また、買ったほうが得ですか?
A. 共通券(2,400円)は各地獄の窓口で購入可能です。 7箇所すべての地獄を回るなら共通券がお得ですが、この記事でおすすめした「海地獄」と「血の池地獄」の2箇所だけに絞るなら、個別入場料(計800円)を払うほうが1,600円も安くなります。 自分のスケジュールに合わせて選ぶのが賢い方法です。
Q. 車がないのですが、バスだけで回れますか?
A. 十分に可能です。 別府駅から各地獄へは路線バス(亀の井バス)が頻繁に運行しています。海地獄エリアと血の池地獄エリアは少し離れていますが、そこを結ぶバスも約15分間隔で走っています。移動を楽にしたいなら、別府駅発の「定期観光バス」を利用するのも一つの手です。路線バスなら「別府地獄めぐりを路線バスで完全攻略」をご覧ください。
Q. ベビーカーや車椅子でも見学できますか?
A. ほとんどの場所で可能ですが、一部に階段や坂道があります。 海地獄や血の池地獄はスロープが整備されており、車椅子でも比較的スムーズに見学できます。ただし、龍巻地獄の観覧席や、一部の古い施設では段差があるため、介助が必要な場面もあります。
Q. 所要時間はどのくらいみておけばいいですか?
A. 厳選2箇所なら約1時間〜1時間半、全箇所回るなら3時間以上が目安です。 龍巻地獄の間欠泉の待ち時間や、各地獄で足湯やグルメなどを楽しむ時間によって前後します。特に週末や連休は移動に時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
まとめ:がっかりしない別府旅は「選ぶ勇気」から始まる
別府地獄めぐりは、全部制覇しようとして疲れ果てるより、「海地獄」と「血の池地獄」の2つに絞る勇気を持つことが、満足度を最大にする秘訣です。
浮いた時間とお金で、地獄蒸しやとり天、温泉をゆったり堪能する。それこそが、60年別府を見つめてきた私が提案する、最高に贅沢な別府旅行の形です。ぜひ、あなたらしい地獄めぐりを楽しんでくださいね。
※最新の料金や営業時間は、必ず別府地獄めぐり公式サイトでご確認ください。
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