アトピー性皮膚炎でお悩みの方や、本気で美肌を目指したい女性は必見です。別府温泉郷の中でもひときわ異彩を放つ明礬温泉に、想像をはるかに超える「酸性泉」が楽しめる宿があるのをご存知でしょうか?
今回ご紹介するのは、知る人ぞ知る秘湯の宿**「湯元屋旅館」**。なんとpH2.4という、お酢よりも強い酸性のお湯に24時間いつでも浸かれる上に、1万円台で絶品の部屋食まで堪能できる、まさに奇跡のような旅館なんです。
他のどこにもない、湯元屋旅館ならではの泉質の魅力と、心ゆくまで温泉を満喫できる宿泊体験を深掘りしていきましょう。
明礬温泉 湯元屋旅館:2つの「酸性泉」を独り占めできる贅沢

湯元屋旅館は、客室がたった3部屋しかない隠れ家のような小さな旅館です。だからこそ実現できるのが、源泉かけ流し・加水なしの本物の温泉を貸切で24時間入り放題という究極の贅沢。
自分の好みに合わせて加水することも、贅沢に温泉をドバドバと流し込むことも可能です(使い終わったら蛇口を戻すのをお忘れなく!)。この「自由さ」こそが、湯元屋旅館でしか味わえない特別な体験と言えるでしょう。
唯一無二の泉質!湯元屋旅館の「硫黄泉」と「硫酸塩泉」
湯元屋旅館の源泉は、ボーリングなどではなく自然に湧き出ている2種類。それが、他ではなかなかお目にかかれない濃厚な硫黄泉と、希少な硫酸塩泉です。
どちらも湯元屋旅館が誇る自慢の泉質。その驚くべき特徴を詳しくご紹介します。
「酸性硫黄泉」の檜風呂体験レポート:体から硫黄の香りが離れない超濃厚湯を体感!

いざ、硫黄泉の脱衣所へ!入浴中の合図はドアを閉めて鍵をかけること。空室の際はドアを開けておく、という昔ながらのスタイルも秘湯感満載です。
檜風呂(硫黄泉)のアメニティは、扇風機、風力強めのドライヤー(メーカー不明)、鏡、シャワー1つ、そしてポーラ製のシャンプー・リンス・ボディソープが揃っています。

浴室の開き戸を開けると、4段の階段が。手すりはありますが、足元には十分ご注意くださいね。広さは大人3人がゆったり入れるほどです。

源泉と水のバルブは、自由に開け閉めすることができ、自分の好きな温度に調整することができますよ。
湯元屋旅館の硫黄泉は、想像をはるかに超える**「ものすごく濃いお湯」**でした。その証拠に、入浴後2〜3日は体から硫黄の匂いが消えませんでしたし、タオルも洗濯しても匂いが残るほど!
一般的な硫黄泉とはひと味もふた味も違う、この強烈な個性が湯元屋旅館の硫黄泉の魅力。明礬温泉は硫黄泉で有名ですが、その中でも間違いなくトップクラスの泉質だと断言できます。
- PH2.4
- 泉温:66.5℃
- 使用位置:49.9℃
硫黄泉の効能と禁忌症
一般的な硫黄泉の効能に加え、湯元屋旅館の硫黄泉は硫化水素型なので末梢循環障害にも効果が期待できます。
- アトピー性皮膚炎
- 尋常性乾癬
- 慢性湿疹
- 表皮化膿症
- 皮膚または粘膜の過敏な方
- 高齢者の皮膚乾燥症
「硫酸塩泉」の岩風呂体験レポート:泥湯のような特別な肌触りと感動のピリピリ感!

湯元屋旅館の硫酸塩泉は、その強い酸性度ゆえに「入った瞬間にピリピリと痛みが走る」と聞いていました。正直なところ、事前の情報に反してそこまでピリピリは感じませんでした。私の肌が強いのか、それとも先客が加水していたのか…? しかし、顔を洗うと目が染みるほどの酸性度は健在!

岩風呂(硫酸塩泉)の脱衣所も、ドアの開閉で入浴中か空室かを示すシステム。こちらも階段があるので、足元にはご注意ください。アメニティは、扇風機、風力強めのコイズミ製ドライヤー、鏡、シャワー1つ、そしてポーラ製のシャンプー・リンス・ボディソープ。檜風呂と同様に充実しています。
それにしても、この硫酸塩泉のお湯は**「素晴らしい」の一言に尽きます。こんなお湯に入ったのは本当に初めてでした。まず驚いたのは、お湯の色が泥湯のような色**をしていること。お湯に浸かると体が全く見えなくなるほど濃厚なんです。そして、かすかに硫黄の匂いもしました。
手すりには温泉成分がこびりついており、これが濃厚な温泉の証。決して掃除が行き届いていないわけではないのでご安心ください!肝心な肌は、入浴後は**ツルツル!ピカピカ!**になりました。全国を探しても、これほど特徴的で効果を実感できる温泉はなかなかありません。リピート確定です。
- PH:2.4
- 泉温:90.7℃
- 使用位置:76.6℃
かつては黒い泥がお湯と一緒に湧き出ていたそうですが、近年は地殻変動の影響か、泥は出なくなったとのこと。泥パックができなくなったのは少し残念ですが、その効能は今も健在です。
硫酸塩泉の効能と禁忌症
一般的な硫酸塩泉の効能と禁忌症は、以下になります。
- 切り傷
- 抹消循環障害
- 冷え性
- うつ状態
- 皮膚乾燥症
- 動脈硬化症
- きりきず(深い切り傷など、治りかけではないもの)
- やけど(同様に、治りかけではないもの)
- 慢性皮膚病(症状が悪化する可能性がある場合)
強酸性の温泉がアトピー性皮膚炎や美肌に効果がある理由
湯元屋旅館の強酸性の温泉には、以下の美容・健康効果が期待できます。
- 肌の古い角質を溶かすピーリング効果
- 殺菌作用
- 肌がツルツルになる
ただし、刺激が強いため長湯は湯あたりを起こしやすく、金属類を身につけて入浴すると錆びてしまう可能性があります。長湯や金属類の持ち込みは控えましょう。肌が弱い方は、湯上がり後にシャワーで軽く洗い流すことをおすすめします。
湯元屋旅館のアクセスと日帰り入浴情報
湯元屋旅館のアクセスと立ち寄り湯の料金は、以下になります。
道が狭く坂道なので、注意して行かれてくださいね。
- 入浴料金:500円/1人
- 入浴スタイル:貸し切り
- 入浴時間:50分
- 営業時間:10時から20時(受付19時まで)
- 宿泊者優先のため早めに打ち切ることもあり
- TEL(0977-66-0322)して行かれてくださいね
詳細情報やご予約は湯元屋旅館 公式サイトをご確認ください。
湯元屋旅館に宿泊したからこそ分かる魅力!驚きの料金設定
湯元屋旅館の温泉の虜になり、「もっとゆっくり入りたい!」と思った私は、実際に宿泊してきました。
最安値で宿泊するなら、**電話予約(現金のみ)**がおすすめ。公式ホームページからの予約は、じゃらんネットに誘導されるようです。
- TEL:(0977-66-0322)
- チックイン:15時から
- チェックアウト:10時まで
- 一泊二食付:1,1000円
一泊夕食付:9,350円
一泊朝食付:8,250円- 土日祝日関わらず同一料金
- 正月・お盆・GWは特別料金
- 現金のみ
- 入湯税:150円
土曜日でも同一料金というのは、他の宿ではなかなかない嬉しいポイントですね!

湯元屋旅館の客室と設備
湯元屋旅館のお部屋は全3部屋。玄関を入って左手の階段を上がると2階に客室があります。2間続きの和室(宿泊中)のため詳細はわかりません。
富士の間と由布の間
「富士の間」と「由布の間」があります。どちらも間取りは同じです。
富士の間

階段を上がって一番奥の部屋で、共同トイレと洗面所に最も近い便利な立地です。窓は一面のみ。昔ながらの鍵で開閉するタイプも、古い旅館ならではの趣がありますね。
由布の間

6畳のお部屋で、入口に上がり場とクローゼットが後付けされたような造りです。

由布の間からの眺望は、残念ながら屋根がメイン…(笑)。しかし、明礬大橋と別府湾がわずかに望めます。富士の間も似たような眺めですが、別府湾が少し多めに。
由布の間は窓が2面あるので明るく、さらにドアを開けるとお風呂が空いているか一目でわかるのでとても便利でした。
客室設備

客室のテレビは14型サイズでパナソニック製。エアコンもパナソニックでした。冷蔵庫は部屋にはありませんが、1階に共同冷蔵庫があり自由に利用できます。自動販売機はありませんが、ポットに冷たい氷水を用意してくれており、これが湯上がりには最高でした。
延長コードも用意されていて3口あるので、スマホの充電などにも困りません。Wi-Fiもサクサク繋がりましたよ。
縁側にはドレッサー、ドライヤー、くしも完備されており、身だしなみを整えるのも安心です。
共同設備も清潔!


残念ながら、どの部屋にもトイレや洗面所はありませんが、共同のトイレと洗面所は驚くほど綺麗に清掃されています。これなら共同でも全く問題ありません。
1万円とは思えないクオリティ!湯元屋旅館の絶品部屋食
湯元屋旅館は、夕食と朝食ともに部屋食なんです!これがまた、宿泊の満足度をぐっと高めてくれます。
湯元屋旅館の夕食

夕食のお膳は一度に運ばれてきます。どれも美味しかったのですが、お刺身だけは新鮮さがもう一歩、という印象でした。
驚きの「クリームチーズ入り茶碗蒸し」

一番の驚きは、クリームチーズ入りの茶碗蒸しでした!「えっ、何これ!?」と衝撃が走るほど美味しくて、これはぜひ体験してほしい一品です。
プリプリサクサクの「とり天」

別府名物のとり天は、プリプリでサクサク!言うことなしの美味しさでした。
大きな海老の煮物

煮物の海老も大きく、プリプリとした食感が楽しめました。
柔らかい「豊後牛の焼肉」

豊後牛はとても柔らかく、美味しくいただきました。ただ、タレが市販の「黄金の味」だったのが個人的には少し残念でしたね(違っていたらすみません!)。
たっぷりのごはんとお味噌汁


ごはんは大きな「おひつ」で提供され、自分でよそいます。お茶碗に3杯分はゆうにありましたよ。お味噌汁の具はアサリ!少し小粒でしたが、出汁が効いてて美味しかったです。
ガッツリ食べる私でもお腹いっぱいになったので、女性なら食べきれないほどのボリューム感です。
素朴ながらも心が温まる健康朝食

湯元屋旅館の朝食は、派手さはありませんが、どこか懐かしい素朴な内容です。
でも、これがまた「good」なんです!どれも一口食べれば「美味い」の一言に尽きます。特に、お味噌汁は温かさが体中に染みわたるようでした。
まとめ:湯元屋旅館は特別な泉質と心温まるおもてなしの宿
湯元屋旅館は、硫黄泉と硫酸塩泉という2つの特徴的な酸性泉を24時間堪能できる、客室わずか3部屋の特別な宿です。
硫黄泉は硫黄成分が非常に濃く、硫酸塩泉はまるで泥湯のような独特のお湯。これらがアトピー性皮膚炎や美肌に大きな効果をもたらしてくれるでしょう。
そして、1泊2食付きで1人11,000円という宿泊料金からは想像もできないほど、充実した内容の部屋食が楽しめます。
都会の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュしたい方、そして本物の温泉で肌の悩みを解決したい方は、ぜひ一度、湯元屋旅館の扉を叩いてみてください。きっと、ここでしか味わえない感動が待っていますよ。
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