大分県別府市にはたくさんの共同浴場がありすぎて、どこに入ろうか迷いませんか?有名な温泉施設もいいけれど、今回はちょっとディープな世界へご案内します。地元の人に愛される穴場の共同浴場、やよいの湯を候補に入れてみてください。
2007年にオープンした比較的新しい共同浴場ですが、浴槽に浮かぶ「黒い浮遊物」の正体が気になっていませんか?「ゴミなの?」「湯の華なの?」その謎に迫り、やよいの湯の魅力を深掘りしていきます。
24時間営業!自分のペースで楽しめる「やよいの湯」の魅力

やよいの湯は、なんといっても無人の24時間営業!時間を気にせず、自分の好きなタイミングでいつでも温泉に入ることができます。早朝や深夜など、利用者の少ない時間帯を狙えば、貸し切り状態でゆったり過ごせるかもしれません。
浴槽は、源泉が注がれるあつ湯と、そこから流れ込むぬる湯の2種類。熱いお湯が好きな人も、ゆっくり浸かりたい人も、好みに合わせて選べます。清潔感も高く、安心して入浴できるのもうれしいポイントです。
*土曜日などの休み前には、「やまなみの湯」も開いていますね。詳しくは、こちらをご覧ください。→「夢たまて筥・やまなみの湯・かっぱの湯、別府のスーパー銭湯はどこがおすすめ?」
ぶっちゃけ、あの黒い浮遊物の正体は?

さて、一番の謎である「黒い浮遊物」の正体について、私なりの知見で迫ってみましょう。
源泉かけ流しの温泉には、湯の華と呼ばれる沈殿物が浮遊していることがあります。一般的に見られる黒い湯の華は、温泉水に含まれる「鉄分」が空気に触れて酸化した酸化鉄です。美肌効果があると言われており、この酸化鉄は温泉が地下から直接注がれている証拠でもあります。
でも、ちょっと待ってください。やよいの湯は湯の華ができるほどの鉄分は少量しか含まれていません。じゃあ、配管の汚れ?ゴミ?いいえ、それも違うようです。源泉口から出るお湯は無色透明だし、定期的に清掃もされていると聞きます。
では、一体何なのか?
私は、やよいの湯の**「硫酸イオン」**に注目しました。別府の温泉は豊富な成分が魅力ですが、やよいの湯の源泉には、なんと74.1mgもの硫酸イオンが含まれているんです。この硫酸イオンが、温泉水と共に地表に出て、温度や圧力の変化、空気との接触、pHの変化によって、温泉水に溶け込めなくなり、固形化します。これが湯の華となり、黒い浮遊物として浴槽に舞っているのです。
つまり、あの黒い浮遊物は**「湯の華」**で間違いありません。そして、これはやよいの湯が本物の温泉であるという、揺るぎない証拠なのです。
湯の華舞う秘湯!やよいの湯の入湯レポート

実際にやよいの湯に入ってみた感想をご紹介します。
入り口の自動改札口に200円をゆっくりと投入し、いざ入湯!昔ながらの脱衣所と浴槽が一体化した作りで、まるで昭和にタイムスリップしたような気分です。
浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれていて、あつ湯といっても、体感的にはちょうどいい湯加減でした。一方、ぬる湯は本当にぬるくて、じっくり浸かるには最高です。
シャワーは水しか出ませんが、貸し切りで利用できたこともあり、十分に満足できました。こんな町中に、こんなに素晴らしい名湯があるなんて、自然の恵みに感謝しかありません。
やよいの湯の効能とアクセス
やよいの湯の効能は以下の通りです。
- 神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩
- 運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき
- 慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期
- 疲労回復・健康増進
別府駅から徒歩圏内でアクセスも抜群です。早朝は比較的空いているようですよ。駐車場は3台分あるので、車でも安心して訪れることができます。
*最新の情報は公式サイトでご確認ください。→「NGR ニューグロリアリゾートグループ」
まとめ:やよいの湯は別府の恵みを体感できる本物の温泉だった
別府のやよいの湯は、その独特の温泉成分と、黒い湯の華が舞う新鮮な体験から、訪れる人に深い印象を与えます。あの黒い浮遊物は、温泉の質の高さを物語る、まさに「温泉の証」。
地元の人に愛されるこの穴場共同浴場で、温泉の恵みを心ゆくまで体感してみてはいかがでしょうか。
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