日本一の炭酸泉・長湯温泉の「ガニ湯」とは?
大分県は「おんせん県」と呼ばれ、別府温泉や由布院温泉など全国的に有名な温泉地が数多くあります。
その中でも、特に温泉好きに愛されているのが、日本一の炭酸泉として名高い長湯温泉です。この地にあるシンボル的な温泉の1つが、今回ご紹介するガニ湯。
川沿いにポツンと佇む野趣あふれる露天風呂として、その**「ワイルドすぎる入浴スタイル」から「日本一恥ずかしい露天風呂」**とも呼ばれています。
「見られてもいい!」という覚悟を決めて、別府から約1時間かけて長湯温泉にやってきました。しかし、このガニ湯が想像を絶する難易度MAXの温泉だったのです…。
覚悟を持って挑んだ「ガニ湯」!しかし入浴を断念した2つの理由
**「見られてもいい!」**という覚悟で行ってきましたが、残念ながら今回は入浴を断念しました。
入浴できなかった主な理由は以下の2点です。正直、現地で見たガニ湯は、とても入れる状態ではありませんでした…。
- 公衆浴場とは思えないお湯の汚れ
- 警察沙汰の可能性を示唆する注意書きのプレッシャー
【正真正銘】ガニ湯は360度から見られてしまう日本一恥ずかしい露天風呂

ガニ湯が「日本一恥ずかしい露天風呂」と呼ばれる所以は、その立地にあります。
ガニ湯は、通りの道や川の反対側にある宿などから360度見られてしまう構造です。さらに脱衣所なんてものもありませんし、観光客がガニ湯自体を見学しに来ます。
こりゃ!正真正銘の日本一恥ずかしい露天風呂ですね。
女性は水着着用でもOKですが、ほぼ入らないでしょう。男性でも、相当な勇気が必要になります。)
唯一の救い:お湯が黄褐色に混濁しているので、入ってしまえば体までは見られることはありません。(難易度は高いですが…)
ガニ湯の基本情報と泉質を徹底解説!泡はつくの?
「ガニ湯」の由来と正式名称
ガニ湯は、どうしてガニ湯と呼ばれているのでしょうか?
昔は、軽石から炭酸泉がブクブクと出ていて、それがカニが泡を吹くように見えていたからだそうです。今では人工の岩風呂になってお湯も引かれているため、当時のブクブクは見ることができません。
ちなみに、ガニ湯・がに湯・かに湯・カニ湯、どれが本当? 公式サイトでは「ガニ湯」と明記されているので、これが正式名称です。
身体に泡はつかない!ガニ湯の泉質
ガニ湯の泉質は、以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
| 泉質 | マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 |
| 効能 | 慢性皮膚病、切り傷、冷え性、末梢循環障害、高血圧症、動脈硬化症など |
| 特徴 | 炭酸水素塩泉のため、身体に泡はつきません 長湯することでより成分を体に取り込み、効能が得やすい |
(※炭酸泉といえば、泡が付く炭酸泉と付かない炭酸泉があることをご存知でしょうか?詳しくは【泡が付かない温泉の秘密に迫る!】長湯温泉「御前湯」を徹底紹介をご覧ください。)
ガニ湯の入場料金と営業時間
| 項目 | 詳細 |
| 入場料金 | 無料 |
| 営業時間 | 24時間 |
| 浴槽の深さ | 約45cm |
| 体感温度 | 約35℃(ぬるめ) |
*最新の情報は(たけ旅:竹田市観光ツーリズム協会)でご確認ください。
別府からのアクセスは簡単!ガニ湯への行き方
私、おじさんの大の温泉好き!今回は、友人と一緒に別府に宿泊してから長湯温泉にやってきました。
実は長湯温泉は、別府から意外と近いんですよ。
- 距離にして約36km
- 時間にして約50分
これなら、日本一の炭酸泉を堪能しない手はありませんよね。
ガニ湯は、有名な「ラムネ温泉館」から近いので歩いていけます。
- 目印: ラムネ館側から赤い橋を目指し、右側に降りられる階段があります。
- 駐車場: 正直屋というお食事処の横に市営駐車場もあります。
男性のおじさんがガニ湯を残念した決定的な2つの理由(体験談)
ここからは、**「見られてもいい覚悟」**を打ち砕いた、リアルな入浴断念理由を詳しくお伝えします。
理由その1:警察沙汰の可能性を示唆する「入浴上の注意」

ガニ湯に降りて行く橋の壁には、こんな怖い張り紙がされていました。
入浴上の注意
- 過度に身体を露出しての入浴はお控えください
- 過度の露出をされた場合、警察に通報します
- 異常者を見つけた場合は、警察(110番…)への通報にご協力ください
管理者 竹田市直入支所…
友達A:「この張り紙を見てみて!水着を着用しないといけないんじゃないの?」
がんちゃん:「過度の露出って、みせびらかさなかったらOKなんじゃない?」
私のがんちゃんは至って真面目なオジサンさんですよ!キッパリ。それでも、地元の方に聞いたら「裸で入っても問題ないけど、入れます?」って笑われました(笑)。この文言はかなりの心理的プレッシャーです。
脱衣所代わりの橋の下も通り道…
さらに、橋の下が脱衣場として使われているようですが、ここはガニ湯に行く観光客の通り道になっています。
実際にここで脱ごうとしたら、観光客がたくさん来たので脱げませんでした。むろん、貴重品ロッカーなんていう物もありません。
理由その2:お湯が想像以上に汚かった…
友達B:「それにお湯が汚いよ!何か浮いてる!」 友達A:「入らない方がいいよ!」
そうなんです!お湯がとても汚かったのです!!
この日がたまたま汚かったのか定かではありませんが…。橋の説明書きには「週2回掃除をしている」と書いていましたが、完全なる露天風呂なので、掃除をしてもすぐに汚れてしまうのでしょうね。
最終手段!せめて「ガニ湯の足湯」だけは体験

せっかく来たので、足だけでも浸かってみることにしました。
- 入ろうとすると、段差の岩が苔でヌルヌルとしていて滑り、こけそうになりました。(笑)
- 大人4~5人は入れる広さで、体感温度は35℃ぐらいのぬる湯です。
- 次々と見学にみえられる観光客も多かったですね。
(後で知ったのですが、友人はベンツで来ていたので、汚いお湯に入った私を車に乗せたくなかったようです。怒)これなら、無理にでも入って友人を困らせてやればよかったですね。(笑)
ガニ湯に入浴するために!必需品と絶対おすすめの時間帯
「それでもガニ湯に挑戦したい!」という猛者のために、入浴するためのアドバイスをお伝えします。
入浴に絶対おすすめの時間帯は「朝一」
昼間は、観光客が見学に来るのでいくら勇気があっても無理でしょう。夜はホタルも観れて幻想的ですが、ガニ湯自体に照明はなく真っ暗になるのでおススメできません。夕方は、対岸の旅館から見られる可能性もあります。
- 結論: やはり、観光客が少ない朝一がいいでしょう。
- 時期: 浴槽温度が低め(約35℃)なので、夏の時期がおススメ。冬は寒く、入れません。
いずれにしても、入浴するなら**「見られても平気!」というぐらいの覚悟が必要です。 (でも、くれぐれも過度の露出はNG**ですからね!)
ガニ湯入浴のための必需品リスト
脱衣所がないガニ湯に入るために、最低限必要なものはこちらです。
| 必需品 | 用途・理由 |
| 簡単な服装 | 服を脱いだり着たりが簡単な服 |
| 洗面器 | かけ湯と、前を隠すため(ガニ湯にはありません) |
| バスタオル | バスタオルを巻いて服を脱いだり着たりするため |
| タオル | 必須 |
まとめ:日本一恥ずかしい露天風呂「ガニ湯」は挑戦する価値あり!
長湯温泉のガニ湯に行ってきましたが、お湯の汚さと注意書きのプレッシャーのために入浴を断念しました。
- 脱衣場もなく、昼間は観光客も多いので、入浴は至難の業です。
- 入浴するなら、朝一がおススメです。
おんせん県おおいたに来たら、ぜひとも長湯温泉のガニ湯にも入ってみてください。日本一恥ずかしい露天風呂という、貴重な体験ができること間違いなしですよ!
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