大分名産といえば、かぼすが有名なのをご存知でしょうか?お土産屋さんに行くと、かぼすを使ったお菓子やドレッシングなど、たくさんの商品が並んでいますよね。
でも、「かぼすって、ゆずやすだちとどう違うの?」「ざぼんって柑橘類だっけ?」と疑問に思ったことはありませんか?同じ柑橘類でも、実は大きさも香りも使い方も全然違うんです!
この記事では、大分を代表する柑橘「かぼす」を中心に、よく似たゆず、すだち、そして意外な仲間ざぼんとの見分け方を、それぞれの特徴と合わせて徹底解説します。これであなたも柑橘マスターに!
一目でわかる!かぼす・ゆず・すだち・ざぼんの「違い」比較表
まずは、それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。見た目や大きさ、主な使い方を比較すると、意外な違いが見えてきますよ。
| 柑橘の種類 | 主な産地 | 大きさ(重さ) | 見た目の特徴 | 主な使い方 | 旬の時期 |
| かぼす | 大分県(約98%) | テニスボールよりやや小さめ(100~150g) | 緑色、なめらかな皮 | 焼き魚、炭酸ジュース、焼酎に搾る | 8月~12月 |
| ゆず | 高知県(約5割)など | かぼすよりやや小さめ(約100g) | 黄色、ゴツゴツした厚い皮 | 皮をお吸い物に入れる、調味料 | 11月~1月(通年流通) |
| すだち | 徳島県(約9割) | ピンポン玉よりやや大きめ(約50g) | 緑色、なめらかな皮 | 焼き魚、刺身、麺類に搾る | 8月~10月(通年流通) |
| ざぼん | 高知県など | ハンドボール大(500g~1kg) | 黄色~オレンジ色、極厚の皮 | 果肉をそのまま食べる、ざぼん漬け | 2月~4月 |
大分が誇る「かぼす」の魅力:万能な香りと酸味

生産量日本一!大分県のかぼすは全国シェア約98%
実は、かぼすの生産量は全国1位が大分県なんです!最新の統計によると、なんと全国で生産されるかぼすの約98%が大分県で育てられています。私が知っていた「約9割」をはるかに超えていてびっくり!まさに大分を代表する名産品ですね。
かぼすの見た目と大きさ:迷ったら「なめらかなテニスボール」
かぼすの大きさは、テニスボールより少し小さめで、重さは100~150g程度。果皮は緑色でなめらかです。この「なめらかさ」と「テニスボールくらいのサイズ感」が、ゴツゴツしたゆず、ピンポン玉サイズのすだちと見分ける最大のポイントです。旬の時期に店頭に並ぶ、鮮やかな緑色の光沢は目を引きますよ。
料理に万能!かぼすの活用法
かぼすの使い方は本当に多岐にわたります。定番は、焼き魚にきゅっと搾って香りを楽しむ方法。酸味と豊かな香りが食欲をそそります。果汁がたっぷりなので、炭酸ジュースや焼酎に豪快に搾っても美味しく、これこそがゆずやすだちとの大きな違いです。
かぼすは美容と健康の味方!
かぼすには、疲労回復に効果があると言われるクエン酸やビタミンCがたっぷり含まれています。特に、クエン酸は柑橘類の中でもかぼすに多く含まれているんですよ。 また、お掃除にも使えるのです!詳しくは以下をご覧ください。→「大分かぼすでお風呂も夏バテも食欲不振もまるっと解決!」
かぼすの旬はいつ?
かぼすの旬は、8月頃から12月頃です。特に8月~9月頃に出回る緑色の若いかぼすは、香りが高く酸味も強め。冬に近づくにつれて、少しずつ黄色く色づき、酸味がまろやかになっていきます。
*かぼすのことをもっと知りたい方は、大分県カボス振興協議会(外部リンク)がお勧めです
ゆず・すだち・ざぼんとの見分け方とそれぞれの特徴
ゆず:香りの女王、ゴツゴツした皮が特徴

ゆずは全国各地で生産されていますが、特に有名なのは高知県で、全国の約半分を生産しています。
見分け方ポイント:ゴツゴツした皮と黄色い色
ゆずの大きさは、かぼすよりやや小さめで約100g。見た目の最大の特徴は、黄色くゴツゴツとした厚い皮です。香りも非常に強く、料理に上品な風味を添えてくれます。皮を重視するため、他の柑橘よりも「黄色」くなってから収穫されます。
ゆずの主な使い方:
ゆずの使い方は、主に皮を薄く剥いてお吸い物に入れたり、薬味として使ったりするのが一般的です。果汁よりも皮の香りが重視されることが多いですね。
すだち:小さいけれど存在感抜群!ピンポン玉サイズ

すだちは、徳島県の名産品で、約9割は徳島県で生産されています。
見分け方ポイント:ピンポン玉サイズで香りが強い
すだちの大きさは、ピンポン玉より少し大きめで、重さは約50gと小ぶりです。かぼすと同じく緑色で皮もなめらかですが、すだちの方がより小さく、酸味がシャープに際立ちます。
すだちの主な使い方:
すだちはかぼすと同じく香りがよいため、焼き魚や刺身、麺類などに搾って使うのが一般的です。特に、松茸料理にはすだちが欠かせないと言われていますね。
ざぼん:柑橘界の巨人!大分との意外な繋がりも

ざぼんもまた高知県などで栽培されていますが、今回ご紹介する柑橘の中では異色の存在です。
見分け方ポイント:圧倒的な大きさ!ハンドボールサイズ
ざぼんの大きさは、なんとハンドボールほどの大きさがあり、重さは500gから1kgにもなります。今回ご紹介する柑橘の中ではダントツで一番大きいのが特徴です。皮は黄色~オレンジ色で極厚です。
ざぼんの主な使い方:
皮が非常に厚いため、ナイフなどで切ってから果肉をそのまま食べるのが一般的な食べ方です。甘酸っぱく、独特のほろ苦さがあります。
大分県民も愛する「ざぼん漬け」は別府発祥!
ここで大分との意外な繋がりが!ざぼんを砂糖に漬けた甘いお菓子「ざぼん漬け」は、なんと大分県の別府市が発祥の地なんです! 諸説ありますが、明治時代初期に鹿児島から製法が伝わり、別府の菓子職人によって名物になったと言われています。長崎や鹿児島でも文旦漬けがありますが、大分では「ざぼん漬け」として独自の地位を築いています。別府のお土産屋さんに行けば、色々な種類のざぼん漬けが並んでいますよ。
まとめ:柑橘の見分け方をマスターして食卓を楽しもう!
かぼす・ゆず・すだち・ざぼんについて、それぞれの特徴と見分け方をご紹介しました。
- かぼす:大分県名産(約98%)。テニスボール大で緑色、なめらかな皮。料理に搾って香りと果汁を楽しむ万能選手。
- ゆず:高知県名産。かぼすよりやや小さく黄色でゴツゴツした皮。皮の香りが命。
- すだち:徳島県名産。ピンポン玉サイズで緑色。かぼすと同じく搾って使うことが多い。
- ざぼん:高知県名産。ハンドボール大の巨大柑橘。果肉をそのまま食べたり、別府発祥のざぼん漬けに。
どれも栄養満点で、健康にも嬉しい果物ばかりですね。この見分け方を参考に、ぜひご家庭でもそれぞれの柑橘を使い分けて、食卓を豊かに楽しんでみてくださいね!
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