大分県別府市には、歴史と未来を感じさせる2つの魅力的なタワー、別府タワーとグローバルタワー(ビーコンプラザ)があります。
2023年に大規模リニューアルを経て大きく進化した「旧タワー」と、未来的なデザインで別府のシンボルとして定着した「新タワー」。それぞれが独自の個性を持ち、一長一短の魅力を秘めています。
この記事では、私の視点でこの新旧タワーの良いところと残念なところを徹底比較!特に別府タワーは情報が大幅にアップデートされているため、最新情報に基づきその魅力を掘り下げていきます。
別府タワー:老朽化を克服!登録有形文化財が蘇った2023年リニューアルの全貌
登録有形文化財に認定された伝統の象徴と歴史的背景

別府タワーは、老朽化が進んでいた時期もありましたが、2007年に「登録有形文化財」として認定された貴重な建造物です。
そして、2023年1月27日に大規模リニューアルオープンを果たし、見事にその輝きを取り戻しました。その詳細は、「別府タワーがリニューアルされた」でご確認ください。
さらに、このタワーは「塔博士」として知られる内藤多仲先生が設計したタワーとして、歴史的に非常に重要な位置づけにあります。
- 1番目:名古屋テレビ塔
- 2番目:通天閣
- 3番目:別府タワー
- 4番目:札幌テレビ塔
- 5番目:東京タワー
- 6番目:博多ポートタワー
日本を代表するタワー群の3番目に建てられたという歴史的背景は、タワーの存在を一層特別なものとしています。
高さ100メートルへ復元!新展望台「海と山と湯のまち展望台」

別府タワーは、リニューアルで長年90メートルだった高さが、竣工当時の100メートルに復元されました。
地上55メートルに位置する展望台(16階・17階の2フロア構成)からは、別府市街や別府湾を360度見渡せる絶景が広がります。運が良ければ四国の佐田岬まで見えることもあり、訪れる価値があります。
以前は「窓の老朽化が景観を損なう可能性がある点は残念」と感じていましたが、リニューアルで展望台のガラスはすべて交換され、内装も一新されたため、残念な点は解消されました! ノスタルジックな雰囲気を残しつつ、最高の眺望を楽しめます。また、2023年8月には「日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)」にも認定され、夜の魅力もアップしています。
【最新】別府タワーのアクセス・営業時間・料金情報(大幅変更!)
リニューアルオープンに伴い、営業時間や入場料金が大きく改定されています。以前の情報をお持ちの方はご注意ください。
| 項目 | 変更前(記事記載) | 2024年最新情報 |
| 営業時間 | 9:00~22:00 | 9:30~21:30(最終入館21:00) |
| 定休日 | 水曜日(祝日除く)と大晦日 | 年中無休(メンテナンス休業あり) |
| 大人料金 | 300円(高校生以上) | 800円(高校生以上) |
| 小人料金 | 100円(小中学生) | 600円(中学・高校生)、400円(4歳~小学生) |
*最新の情報は別府タワー(公式サイト)でご確認ください。
アクセス: JR別府駅から海岸方向へ徒歩で約10分。
title=”別府タワーのアクセス”>グローバルタワー:未来的なデザインと日本夜景遺産認定の絶景

グローバルタワーの特徴と歴史
別府市で「ビーコンプラザのタワー」としても知られるグローバルタワーは、2009年に日本夜景遺産に認定された未来的なデザインの建築物です。高さ125メートルのこのタワーは、地上100メートルの展望デッキからの雄大な景色が圧巻です。
展望デッキの「屋根なし」問題:条例の噂はホントか?

高速エレベーターで、地上100メートルの展望デッキ(長方形のガラス張り)まで上がります。
この展望デッキは、屋根のないセミオープンデッキという珍しい構造です。 個人的には、屋根がないため、強風や雨天時には営業が中止になることがあり、「天気に左右されるのは残念なところ」だと思います。せっかく来たのだから、お天気に左右されずにゆっくりと観覧したいですよね。写真では分かりにくいのですが、雨や風が容赦なく入ってきます。
ちなみに、この「屋根なし」の理由については、地元の友人から聞いた興味深い噂があります。
「別府市の条例で高い所に部屋を作ることができなかったので、苦肉の策で屋根を作らなかった」
う~ん、ホントかなぁ? もし、友人の言うことが本当なら、それはそれで面白いことだと思いますね(笑)。真偽の程は定かではありませんが、この開放感こそがグローバルタワーの最大の個性であり、天気の良い日には最高の体験を提供してくれます。
展望デッキからの景色はやっぱり圧巻だった!
このタワーの良いところは、何といっても雄大な景色が観られるところにあります。

- 市街地側:正面に別府市街、右には高崎山、左には別府タワーが望めます。別府湾の向こうには、大分の新日鉄(日本製鉄)が観えますね。

- 山側:市街地側から左を向けば明礬温泉(みょうばんおんせん)でしょうか?湯けむりを観ることができます。別府といえば、湯けむりですよね(笑)。
それに、日本夜景遺産に認定されているだけあって、夜景は絶対にお勧めできるスポットです。とても綺麗で、一見の価値があります。カップルで行けばもう最高ですね。
グローバルタワーのアクセス・営業時間・料金は?
グローバルタワーの営業時間、料金、アクセスは以下の通りで、変更はありませんでした。
| 項目 | 情報 |
| 営業時間 | 9:00~21:00(3月~11月)、9:00~19:00(12月~2月)*強風、強雨時は休止 |
| 休館日 | 年末年始(12月29日~1月3日) |
| 料金 | 大人(高校生以上)300円、小人200円、未就学児無料 |
| アクセス | JR別府駅西口から徒歩で約20分(約2km) |
| 駐車場 | 隣のビーコンプラザの地下駐車場を利用で1時間無料 |
*最新の情報はビーコンプラザ(公式サイト)でご確認ください。
title=”グローバルタワーのアクセス”>まとめ:ノスタルジーと進化の別府タワー vs 開放感と未来のグローバルタワー
| 比較ポイント | 別府タワー(2023年リニューアル後) | グローバルタワー |
| コンセプト | ノスタルジーと進化:登録有形文化財の伝統と最新設備の融合 | 開放感と未来:日本夜景遺産の絶景オープンデッキ |
| 高さ | 100m(展望台55m) | 125m(展望台100m) |
| 展望台の構造 | 密閉型(ガラス交換済みで快適)/2フロア構成 | セミオープンデッキ(屋根なし)/天候に左右される |
| 料金(大人) | 800円 | 300円 |
| 夜景 | 日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)に認定 | 日本夜景遺産に認定 |
| 残念な点 | 以前の老朽化は解消されたが、料金が大幅に上がった | 天候が悪いと営業中止や雨風の影響を受ける |
別府タワーのノスタルジックな魅力と、グローバルタワーの未来的な開放感は、それぞれ異なる美しさを提供します。
リーズナブルな料金で「湯けむり」を高い位置から見たいならグローバルタワー。歴史的価値を堪能し、最新の設備で360度の安定した景色を楽しみたいなら別府タワー。
どちらも別府を訪れるならマストなランドマークです。昼夜の訪問で異なる景色を楽しめるため、ぜひ両方のタワーを訪れてみてください。
