別府のシンボルとして親しまれてきた上人ヶ浜の別府海浜砂湯が、このたびリニューアルオープンしました。以前は市営でしたが、民間に運営が変わり、いったいどう変わったのか?と気になっている方も多いのではないでしょうか。
私もさっそく体験してきたのですが、正直なところ「う~ん、ここはちょっと…」と感じる点がいくつかありました。施設自体はとてもきれいになりましたが、入浴料金や駐車場の問題、さらにはスタッフさんの不慣れな対応など、改善の余地があると感じた部分を、忖度なしで正直にお伝えします。
これから行こうと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
リニューアルで料金が大幅アップ!民営化で高くなった砂湯

以前の市営砂湯は、格安で気軽に利用できるのが魅力でした。しかし、今回のリニューアルで運営が民間に変わったため、料金が大幅に値上がりしています。
- 入場料金: 大人 2,500円 / 子供(6歳~12歳)1,800円
- 営業時間: 8:00~22:00(最終受付 21:00)
この料金設定には正直「高い!」と感じざるを得ません。別府市内の有名砂湯である竹瓦温泉が1,500円なので、比較するとその差は歴然です。
ちなみに、私は知らなかったのですが、期間限定で大分県民は1,500円で利用できるそうです(要証明書)。正規料金を払ってしまった私は、この記事を読んでいるあなたには同じ失敗をしてほしくありません!*最新の情報は公式サイトでご確認ください。→「https://www.shoninpark.jp/」
家族風呂のように貸し切りならまだしも、他のお客さんもいることを考えると、この値段はちょっと厳しいかなというのが正直な感想です。
駐車場が少なすぎる…なぜ9台分だけ?
別府海浜砂湯は比較的広い敷地にあるにも関わらず、砂湯前の駐車場はたったの9台分しかありません。満車の場合は、離れた場所にある他の駐車場に停めることになります。
真夏の日差しが照りつける中、遠い駐車場から歩くのは想像するだけで疲れますよね。もう少し利用者のことを考えて、駐車スペースを確保してほしかったというのが本音です。
案内表示が不十分で戸惑うこと多数…スタッフさんの連携も課題
施設自体はきれいですが、入ってすぐ「あれ?」と感じたのが案内表示の少なさです。
- 靴を脱ぐ場所: 施設の入り口では靴を脱いで上がるのですが、その案内がほとんどありません。私の前にいた外国の方は、そのまま土足で上がってしまい、スタッフさんに注意されていました。
- 靴箱の鍵: 靴箱の鍵も、ホテルにあるような差し込んで抜くタイプで、最初使い方がわからず苦戦しました…。
- チェックイン方式: 受付もまるでホテルのようなチェックイン方式。名前や住所を書かされるのは、何のために?と疑問に思ってしまいました。
さらに、浴衣のサイズも問題でした。受付でもらった浴衣が大きすぎて、歩くたびに裾を踏んでしまい、転びそうに…。スタッフさんは、利用者の体格に合ったサイズを渡すべきではないでしょうか。
砂湯の後のハプニングとスマホの返却トラブル

清潔感のある更衣室で着替え、いよいよ砂湯へ。砂湯は4面あり、一度に24人ほど入れるようです。私が行ったときは2面が消毒中でしたが、定期的に消毒されているようで、砂もとてもきれいでした。
砂に埋もれて体が温まった後は、シャワーで砂を落とし、大浴場へ向かいます。しかし、ここでも案内表示がありません。私はそのまま更衣室のほうへ行ってしまい、他のお客さんから白い目で見られてしまいました。
そして、もう一つ気になったのが、スマホの受け渡しです。
受付でスマホを預ける際、専用のスマホケースを渡されるので、それにスマホを入れて砂湯へ向かいます。砂湯の中では、スタッフさんが写真撮影をしてくれるサービスがあり、とても嬉しいのですが、このスマホの受け渡しでトラブルが起こりました。
砂湯から上がってシャワーを浴び、大浴場に入り、更衣室で着替えを済ませてから、受付でスマホを返却してもらいます。その際にスマホケース内にある白い札が必要になるのですが、私はスタッフさんからその札を渡してもらえなかったため、返却に手間取ってしまいました。また、靴箱の鍵もこちらから言わないと返してもらえないという連携ミスもありました。
ぶらっと立ち寄るなら夜がおすすめ!足湯も楽しもう

砂湯の入り口には、誰でも無料で楽しめる足湯が併設されています。時間がない方や、入浴はちょっと…という方でも気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。
また、砂湯は夜の利用が断然おすすめです。ライトアップされた砂湯と、満月が照らす夜の別府湾は、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を醸し出しています。特に、砂湯前の遊歩道を散歩するのも最高でした。海風を感じながらのんびりと歩けば、心も体もリフレッシュできますよ。
手ぶらでも大丈夫!でも小さなタオルは持っていくのがおすすめ
「手ぶらで行ける」というのが砂湯のいいところです。浴衣は受付で、バスタオルは大浴場に完備されているので、大きな荷物は必要ありません。
しかし、実際に体験してみて一つだけ「持っていけばよかった…」と感じたものがありました。それは小さなタオルです。洗顔や頭を拭くための小さなタオルがあると、より快適に過ごせるでしょう。ぜひ、持参していくことをお勧めします。
泉質の効能は?

砂湯だけでなく、大浴場のお湯も素晴らしいのが別府海浜砂湯の魅力です。ここの泉質は、ナトリウム-塩化物泉。
塩分を多く含んでいるため、入浴後も体が冷めにくいのが特徴です。また、肌の保湿効果も期待できるので、乾燥が気になる方にもぴったり。温熱効果で血行が促進されるため、肩こりや冷え性にも効果があると言われています。
砂湯で体の芯から温まった後、大浴場でゆったりと温泉に浸かれば、日頃の疲れも吹き飛ぶこと間違いなしです。
まとめ:リニューアルは良いけど改善点は山積み!
結論として、今回のリニューアルされた砂湯は「一度行けばいいかな…」というのが私の正直な感想です。もちろん、施設の清潔感や砂湯自体の体験は素晴らしいのですが、現状では料金や案内の不十分さがネックになっています。
- 施設内の案内版をもっとわかりやすくする
- スタッフさんの対応を改善する
- 駐車場の問題を解決する
- 小さなタオルのレンタル・販売も検討してほしい
これらの点が改善されれば、より多くの人に愛される素晴らしい砂湯になるはずです。
現在は予約なしでも利用できますが、混雑状況によっては待つことになるので、公式サイトからの事前予約がおすすめです。
もし料金を重視するなら、竹瓦温泉の砂湯も選択肢に入れると良いでしょう。竹瓦温泉の砂湯体験記も書いているので、よろしければこちらもご覧ください。→ 竹瓦温泉の砂湯体験記
新しくなった別府海浜砂湯が、今後どう変わっていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
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