大分県中津市と聞けば、旧1万円札の福沢諭吉先生と、堂々たる佇まいの中津城が、真っ先に頭に浮かびますよね。
でも、中津城の公式マスコットキャラクター**「おっくん」**の存在をご存じない方も多いのではないでしょうか?
今回は、歴史好き・文化好きにはたまらない「福沢諭吉旧居・福澤記念館」と、日本三大水城の一つ「中津城」を巡る、徒歩で回れる最高のモデルコースをご紹介します。
歴史的魅力はもちろん、中津城を盛り上げるマスコットキャラクター「おっくん」と、中津市公式キャラクター「くろかんくん」のユニークな関係性にも迫り、他の観光記事とは一味違う中津旅の魅力をお伝えします!
福沢諭吉旧居・福澤記念館で「独立自尊」の原点に触れる
1. 慶應義塾のルーツ!「福沢諭吉旧居」を深掘り

福沢諭吉先生といえば、慶應義塾大学の創設者として超有名人。 私の知人にも「観光で行きたい場所は?」と聞くと、「福沢諭吉の旧居!」と即答する慶應義塾の関係者がいるほど、この場所は特別な意味を持っています。歴史好きの観光客にとっても、訪れる価値のある聖地です。
旧居を巡ることで、あの偉大な福沢諭吉先生の生い立ちや、彼が日本に残した偉大な思想のルーツに触れられる気がして、胸が熱くなりました。
【見どころ1】幼少期を過ごした「和室が4室」

広々とした和室に一歩足を踏み入れると、畳の香りが心地よく落ち着きます。当時の人々の生活文化を垣間見ることができる間取りや床の間の工夫に、心が安らぐのを感じました。
【見どころ2】偉人の食生活を想像!「台所」と「カレーライス」

木製の調理場や囲炉裏がそのまま残る台所は必見! 実は福沢諭吉先生は、日本に西洋の食文化を広めた一人とされ、「カレーライス」を広めたとも言われているんです。ここで、幼い諭吉少年がどのような食事をしていたのか、そして日本のカレーのルーツがどのように作られていたのか、想像しながら歩くと楽しさが倍増します!
【見どころ3】勉学に励んだ!薄暗い「土蔵」

この土蔵の2階が、福沢諭吉先生が青年期に勉学に励んだ場所とされています。 窓が少なく薄暗い空間ですが、こんな厳しい環境の中でひたむきに学問を追求していたのだと思うと、ただただ感動を覚えます。
ちなみに、土蔵の周囲には**「ご利益」を期待して硬貨が投げ入れられている**光景も。偉人にあやかりたい人々の気持ちが感じられて、思わずほっこりしました(笑)。
2. 「学問のすすめ」原本も!「福澤記念館」の貴重な展示

旧居に隣接する福澤記念館では、『学問のすすめ』の原本や、貴重な1万円札の1号券など、ここでしか見られない展示品が待っています。
これらを見ることで、福沢諭吉先生の功績や、その思想の持つ力を改めて実感できるはずです。 【注意点】 館内は撮影禁止です。ぜひ現地で、ご自身の目で見て感じてくださいね。
3. 名言に想いを馳せる「天は人の上に人を造らず…」
旧居の入り口には、福沢諭吉先生の堂々たる銅像があります。
彼の名言といえば、やはり誰もが知るこの一節。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
引用元:『学問のすすめ』より
この名言が生まれた背景や、彼がこの場所で何を考え、学びを深めていたのかを想像しながら旧居を巡ると、先生の考え方をより深く、立体的に理解できる気がします。
日本三大水城から「花城」へ!リニューアルした中津城の魅力を探る
1. 【最新情報】「日本唯一の花城」として生まれ変わった中津城
福沢諭吉旧居から歩いてすぐの場所にあるのが、かつて日本三大水城の一つに数えられた中津城です。
この中津城は、リニューアル工事を経て、近年「日本唯一の花城」として生まれ変わりました。城内が造花や人工の緑で華やかに彩られ、歴史的な建造物と現代的なアートが融合した、新たな観光スポットとして注目を集めています。
初代城主は、稀代の軍師・黒田官兵衛。その歴史の重みはそのままに、新しい魅力を加えたその姿は、一見の価値ありです。
2. 中津城公式マスコット「おっくん」って何者?

中津城を語る上で欠かせないのが、公式マスコットキャラクターの「おっくん」です!
- モチーフ: 徳川家康のひ孫である奥平忠昌(奥平氏が後の城主)
- 特徴: 手にしている槍で、中津名物の唐揚げなどを突き刺すやんちゃなキャラ(笑)
- 役割: 中津の名物を紹介しつつ、中津城の魅力を伝える広報担当
自動販売機にも描かれている「おっくん」を見つけたら、ぜひSNSで発信してみてください。このキャラクターを知っているだけで、あなたの中津観光は一気にディープなものになること間違いなし!
3. 元中津城キャラ!中津市公式「くろかんくん」のユニークな背景
中津市公式キャラクターの「くろかんくん」は、中津城の初代城主、黒田官兵衛をモチーフとしています。
実は「くろかんくん」は、大河ドラマ放送決定を機に中津城のキャラクターとして誕生しましたが、その後、中津市公式キャラクターとして移籍するというユニークな経緯を持っています。
現在は市全体を盛り上げる役割を担い、さらにデザインを無料で利用できる(一定の条件あり)という太っ腹さも魅力です。詳細は中津市公式HPで確認できますよ!「おっくん」と「くろかんくん」の共演に出会えたらラッキーですね。
【最重要:最新情報】アクセスと入場料金
福沢諭吉旧居・福澤記念館と中津城は、非常に近く徒歩で簡単に回れるのがこのモデルコースの最大の魅力です。
title=”中津城の地図”>| 施設名 | 営業時間 | 定休日 |
| 福沢諭吉旧居・福澤記念館 | 午前9時~午後5時(最終入館16:30) | 12月31日 |
| 中津城(奥平家歴史資料館) | 午前9時~午後5時(最終入館16:30) | 年中無休 |
| チケットの種類 | 料金(大人/高校生以上) | 料金(中学生以下) |
| 福沢諭吉旧居・福澤記念館 観覧料 | 400円 | 200円 |
| 中津城 プレオープン入城料 | 1,000円(ドリンク付き) | 無料(12歳以下) |
※重要なお知らせ:
- 中津城はリニューアル後のプレオープン期間中で、入城料が改定されています。以前の料金(400円)とは異なりますのでご注意ください。
- 以前販売されていた中津城と福澤記念館の共通観覧券は、現在販売が休止されています。各施設で個別のチケットをご購入ください。
詳しい情報は、各施設の公式サイトをご確認ください。「中津城」「福沢諭吉旧居・福澤記念館」
*観光が終わったら、中津から揚げでお腹を満たしませんか? 中津から揚げは、この町を語る上で欠かせないソウルフード! 散策でたっぷり歩いてお腹が空いたら、次の目的地は中津から揚げの有名店に決まりですね。→ 中津から揚げの食べ歩きはこちら
まとめ:歴史と可愛さが共存する中津市へ!
福沢諭吉先生の旧居や福澤記念館で偉人の思想のルーツを学び、リニューアルで「花城」として生まれ変わった中津城で新しい驚きと感動を体験する。このモデルコースは、知的好奇心を満たす素晴らしい旅となるでしょう。
そして、「おっくん」と「くろかんくん」という可愛いキャラクターたちも、旅の途中であなたを迎えてくれます。
歴史と文化、そして地元愛に溢れるキャラクターの魅力を一緒に楽しめる中津市に、ぜひ一度訪れてみてください!